大相撲にはたくさんの部屋がありますが、基本的に東京・両国国技館近くにあることが多く、郊外と言っても隣の千葉県や埼玉県に部屋を構えるケースが多いです。
一方、二所ノ関部屋だけどういう訳か茨城県稲敷郡阿見町というかなり郊外に部屋を構えています。
茨城県から両国国技館までとなると相当遠く、交通費もかなりかかってしまいそうですが、いったいなぜ二所ノ関部屋が茨城県にあるのでしょうか?
二所ノ関部屋が茨城県にある理由はなぜ?
二所ノ関部屋が茨城県に部屋を構えているのにいくつか理由があるようなので理由をまとめたいと思います。
まず、阿見町の道路の向かい側は師匠である稀勢の里の出身地である牛久市です。
いわゆる村興しで街を活性化させる為に、二所ノ関部屋が誘致されたことで、阿見町に部屋を構えたんだと思います。
親方の地元が茨城なので、いわゆるタニマチも茨城に多いことから、お米など食料1つ取っても、差し入れが多く、都内のように米不足で困ることはまったくないので、そういうところも茨城県に部屋を構えている理由の1つだと言えると思います。
さらに、両国国技館近くの東京・都心部だと土地代がめちゃくちゃ高く、賃貸だとしても相当お金がかかってしまうのが現状。
隣の神奈川県はもちろん、千葉や埼玉であってもそれなりに高いので、土地代が圧倒的に安い茨城県にしたのはあるでしょう。
余談ですが、相撲部屋には幕下力士以下が過ごす大部屋と十両以上の力士には個室が与えられますが、都内に部屋を構えている相撲部屋で十両以上の力士が多くなって来ると、個室が足りなくなるので、部屋を出て近隣で部屋を探して賃貸マンションをケースがほとんど。
二所ノ関部屋の場合はその心配はなく、それどころか幕下以下の力士にも大部屋ではない2、3人部屋を与えているそう。
他にバスケットボールのコートや鉄棒などもあり、土地代が安い分、それだけ二所ノ関部屋には相撲に集中する環境が整っていることになります。
二所ノ関部屋が茨城県阿見町にある理由まとめ
- 親方の出身地が阿見町の隣の茨城県牛見市で、村興しで街を活性化させる為に、二所ノ関部屋が茨城県に誘致された
- タニマチも多く、お米など食料に困ることはない
- 茨城県は都内に比べると圧倒的に土地代が安く、幕下以下の力士にも2.3人部屋を与えられるなど相撲に集中できる環境が整えられる
以上、大相撲の二所ノ関部屋だけ茨城県阿見町という郊外に部屋を構えている理由についてまとめてみました。
ちなみに幕下以下の力士の場合、場所中は両国国技館まで電車で茨城県から普通に通っているそうですが、十両以上の力士の場合は車で国技館まで通っているらしいです。